携帯キャリアメーカーのNTTドコモが2021年8月27日からリリースされた自宅運用の「ドコモ home 5G(ホーム5G)」
工事不要で引っ越し間もない状況や、インターネット回線光回線に詳しくない方、とにかく手早く家にWifiの電波を飛ばしたい方に注目されているホームルータです。
今回は実際に契約~運用~解約まで一連の流れを体験しましたのでそのレポートになります。

ドコモ home 5G は自宅に設置、コンセントを繋いでしばらくすればすぐに高速回線のWifi電波を飛ばすことができるホームルーターです。
月額費用は4,950円。
それにプラスしてWifiの電波を飛ばすためのルーター本体の購入費用39,600円を支払う必要があります。
電波の中身はドコモの携帯データ回線5Gをメインに受信して室内へWifi電波として飛ばします。(5Gの電波が受信できない場合は自動的に4G回線に切り替わる)
契約の特徴として契約期間の縛りなどがない、めんどくさいオプションなどの勧誘は少なめ、解約金が発生しない点があげられます。
今回契約に至った流れとして、新生活をシェアハウスでスタートさせたものの、共用Wifiの速度がおそすぎる(常時0.2Mbps)そのためインターネットは基本つながらない状態。
スマートフォンの楽天モバイル回線をテザリングとして飛ばしていたものの、PCへ接続することでWindowsアップデートやゲームの更新、ネットゲームの回線不安定といった問題が発生しておりました。
光回線を引き込みたいものの、シェアハウスの個室には電話回線は引き込まれておらず。そんな矢先にネット検索で「ドコモホームルーター」がヒットしたのでした。
契約は非常に簡単でした。
- Mydocomoアカウントの準備
- ドコモホームルーター本体の購入
- 5G回線契約をすすめる
ドコモのWebページ「Mydocomo」にアクセスし、個人のアカウントでログイン、
契約の流れは全部Webで完結しており、契約にかかった時間も5分程度であっという間でした。
ホームルーターの本体購入は36ヶ月分割払いか一括払が選べますが、
今回は一括で行きます。
手続きを済ませて1週間以内にルータ機材のセットが届きますので
本体にSIMカードを差し込んで、コンセントを刺して通電。
WifiのSSIDとWepキー設定を行いスマホやパソコンに接続。
これで準備は整いました。

ドコモホームルーターはスマホの4G、5G回線を使うため可能であれば電波の受信しやすい窓際などに設置しておくのが理想とのこと。場所を決めてコンセントに差し込みます。
基本的にコンセントからの通電、1分ほど待つことでWifiの電波が飛び始めます。
必要に応じてルーターの背部にあるLANポートからPCに有線接続することも出来ます。
本体自体はそこまで大型でもなく、グレー色の本体で汚れなども気にならなさそうです。

http://web.setting/index.html
ドコモホームルーターの回線を接続中に上記URLへアクセスすると
ブラウザー上でホームルーターの動作設定を行えます。
画面構成は今どきのWifiルーターのようにリッチな画面で操作性は良い方だと思います。
設定できる項目はWifiルーターとしての基本的な設定項目に加えスマホなどで見かけるモバイルネットワークの受信設定項目が合わさっています。

SpeedTest.netで実測値を計測。
文京区サーバへ接続を想定した結果
下り:42.46Mbps
上り:13.55Mbps
ネットブラウジング、動画視聴、軽負荷のネットゲームぐらいなら問題なく
動作するスピードの結果でした。
同業種他社のSoftBank Airなどと比較すると条件にもよりますが
比較的電波の受信のしやすさ、回線の安定性では上手に出ていると言ったレビューが見受けられます。

ネット回線のヘビーユーザーとなれば自宅にPCを構えてFPSゲームをプレイする方もおられると思いますのでBF4で回線テストを実施。ネット閲覧などのライトな扱いならば問題なかったドコモホームルーターの回線ですが、FPSなど速度が求められる環境下においてはPINGが不安定なため常にPING警告灯が常時点灯となります。
ゲームプレイ時のサーバ選択によってはPING警告やPINGのキックで追い出されてゲームプレイ不可と言った場面もちょくちょく出くわしました。ゲーマーの方などは素直に光回線を引いたほうが良さそうです。
ドコモホームルーターを契約、運用中に引っ越しが発生した場合少々厄介な出来事に出くわします。
ドコモホームルーターは契約時に申請した住所のIP座標を常にモニターされているため、それ以外の場所に持ち運んでWifi電波を飛ばそうとすると4G、5Gの回線受信が自動停止されインターネットが使えなくなってしまいます。
住所変更申請を出すことで使用再開出来ますが、Webページでの手続きが必要です。
通常であればWebで申請が可能ですが、筆者が引越し時に試したところシステムメンテナンス中だったため電話での申請手続きが必要でした。(電話の対応順番待ちにより20分ほど必要。)
上記でも記した通り、シェアハウスの生活も終りを迎え、光回線が引き込まれている賃貸マンションへ引っ越すことになったため解約の手続きを行う流れとなりました。
解約の流れは基本的に電話→ドコモショップへ来店して契約終了の手続きを踏む流れとのことです。
回線を無事解約。SIMカードを返却し、役目を終えたルータ本体は自分の私物のため
メルカリで売るか別途SIMカードを契約して別回線の電波を飛ばすこともできそうです。
(SIMフリー端末のため楽天やPOVOのSIMでも差し込んで運用は可能みたいです)
せっかく購入した据え置きSIMルーターのため今回は手放さず、
実家帰省などのときに持っていって簡易ルーターとして使っていこうかと考えている段階です。