【3D小物】SONYステレオ HP-2000

音のSONYが作り出した1969年製のステレオセットです。およそ半世紀前の品物で当時ではちょっと格の高いオートマチックレコードプレイヤーや大型のオープンリールデッキが格納されていたりと、音楽周りの当時での最新機材がセットになった充実のミュージックシステムです。

今ではネット検索をしてもヒットせず、たまに海外などでのオークションに現れるぐらいの存在で知名度は低いですが、結構な名機に入るのではないでしょうか?

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読む前に!

このレビューではHP2000のレビュー記事ですが、
セットに含まれているオープンリールデッキは破棄してしまっているため、
それを除いた形でのレビューとなります。

HP-2000の基本スペック

基本スペック表

▼ひと目で分かる!SONY「HP2000」スペック表▼
種類セパレート型ステレオ
電源コンセント(AC100V 75w)
おもさ5Kgぐらい?(未計測)
おおきさ・アンプユニット(W49×H63.5×D39)
・スピーカユニット(W54×H63.5×D39)
入力端子・FMアンテナ接続口
・AMアンテナ接続口
・プレヤー端子
・AUX端子
・テープ端子
・録音端子
・録音/再生端子
出力端子・アース接続端子
・スピーカー端子(メイン)
・スピーカー端子(サブ)
・サービスコンセント
付属品・アンプユニット本体
・スピーカユニット×2
・FMアンテナケーブル
・オープンリールデッキ(破棄)
・取扱説明書(紛失)

発見したレビュー品

地元で祖父の遺品として発見。学生時代はここで暮らしていたので、実際に使っていました。最初は日の当たる窓辺に設置されていたのをあとから日の当たらない部分に設置し直すことに。いつから設置されていたのかはわかりませんが、背面のケーブルなどが直射日光直あたりで酷いくらいに溶け落ちてしまっており、通電すると危険なまでのレベルになっていたのでホームセンターで配線周りの資材を集め、稼働するようにセルフ修理。するとちゃんと通電すれば音が鳴るように。

ガリ音などは酷いですがしばらく操作していれば安定してきて、AUXにXperiaやWALKMANなどをつないで音楽ライフを楽しむことができました。

HP-2000の外見

メインアンプ正面

光沢のある木製キャビネットで構成されています。上部は跳ね上げ式でレコードプレイヤーが格納、中央部分がメインアンプのユニットになり、レコード盤と直結した形になっています。

メインアンプの下部はオープンリールデッキが格納できる収納ボックス部分になっています。

メインアンプ上面

 天板を外した視点から。大きなレコードプレイヤーが格納されています。SONY AUTOMATIC PLAYER と刻みがあるのでレコードの針を乗っけるだけで自動で回転が始まって再生スタートしてくれる当時ではちょっと高級仕様といった感じでしょうか。

 左上にはほんのり温かい色で光るライトが付いています。が、蓋を開けたときのみ光るなどの仕様ではなく、電源を入れると常時点きっぱなしになるのですぐに電球が切れてしまいます。

スピーカー正面

スピーカーユニットです。メインアンプユニットとデザインが同じでカクカクしたデザインです。スピーカーユニットは左右共用なのでこれが2つついてセットになる形ですね。

サイズも非常に大きくナイロンネットの奥には大きなウーファーが備わっています。

スピーカー裏面

 スピーカーユニットを裏返してみるとこの様になっています。コルク板のような素材で背面パネルとして構成されており、ネジで止められています。

 ある程度のオーディオスピーカーは銅線ケーブルをスピーカー裏面にねじ込んで挟むといった接続方法ですが、これはそういう機構はなく、単にRCAケーブルでアンプに直刺しする形です。こんな大型なのにリケーブルできないのが難点です。

HP-2000の内面的機能

AM,FM(ステレオ)

ラジオ機能です。AMとFMの2バンドに対応しており、当時のラジオではよく見かけたSW(短波ラジオ)は非搭載です。ファンクションダイヤルをAMかFMに切り替えることで選択でき、大きな右のチューニングダイヤルを回してラジオの周波数を調整していきます。

うまく波長が合うと、ラジオ周波メーターの横にあるTUNER INPUTの緑色に光ったメーターが左の方へ振り切れます。左に行けばきれいに受信できているということですね。このメーターの下に書かれているSORID STATEは当時SONYが開発しているラジオの中で真空管を使わずに半導体で構成されているといった証のような名称のことです。

夜間や周りを暗くした状態でアンプの電源を入れるとこのようにメーター周りが緑色で照らし出されます。メーターの左右奥部に光源があり、そこから差し込む光で電子機器のハイテク感が醸し出されます。

レコード

レコードプレイヤー。これは下にあるメインプリアンプとユニットがつながっており、レコードプレイヤー本体はアンプからバネで支えられている形になります。触るとプレイヤーごと揺れるって感じです。レコードプレイヤーの操作方法は右下の大きな操作レバーをPLAYに入れればあとはレコードを乗っけて針をレコードに持っていくだけで円盤の回転が始まります。

アンプ自体の電源OFF時でもコンセントが繋がっていればレコード再生をすることで自動的に電源がONになります。(止めれば電源OFF)

スピード切り替えノブは「33」と「45」のスピード選択が可能。円盤の回転方式はベルト駆動なので、筆者が使っていた実機ではベルトが溶け落ちてしまっており、再生が不可能でした。ゴムベルトなのでこんなに年月が経てば当然劣化するので合う部品と交換する必要があります。

レコード再生レバーの近くにステッカーが。一部消えかけてますが「ソニーDN-121P」という純正の針を交換することで使い続けていくことが可能。ですがネットで調べたところオークションでのみの取引となり、新規で購入することは不可能なようです。

オープンリール

手で天板を持って開く蓋です。中にはセット品でオープンリールデッキが格納されていました。奥にはケーブルを取り出せる穴が空いているのでケーブル周りをスッキリさせることができます。

AUX

レトロオーディオを最新機種対応にしてくれる外部入力機能AUX。百均でも何でも良いのでAUXケーブルを買ってきて接続すれば手持ちのスマホやゲーム機テレビなどの音声をここから鳴らす事ができる。

AUXケーブルを刺したときに接触不良が見られる。AUX端子を背面パネルに差し込むとバリバリ!!と非常に心臓に悪いぐらいのノイズが出る。しかも音量を小さくしていてもでかい。予め音量を0にして接続端子に接点復活スプレーや接続した状態で左右にぐるぐる回して接触をなじませるなどしてノイズを減らそう。

また、再生してから1時間、2時間ぐらい立ってくると途中で左や右の音が出なくなったりする。
そのたびに端子を刺し直したり、ボリュームを左右両とも回して調整して上げる必要がある。ここが難点…

トーンコントロール機能

 メインアンプの操作部中央にある温室を調整する機能まわり。

 左側のダイヤル2つはBASS(低音域)とTREBLE(高音域)の出方を回して調節する。何も弄ってない状態で聞くと非常にバランスのいい音が出るが、流してる曲がボカロだったりボーカル曲だったりする場合はややTREBLEを足してあげるといい音が出るだろう。

 右の3つの黒色押しスイッチは順にLOUDNESS(ラウドネス)。曲によって音がうるさかったり静かすぎてバランスが悪いときにこのスイッチを入れておけば安定してすべての音域がフルフラットな音量で流してくれるという機能。

 HIGHFILTER(ハイフィルター)はおそらくハイパスフィルターの略ではないだろうか。これをONにするととんがったようなつんざく音の出方が丸みのあるような音の出方に変わる。だが規定ではOFFになっているのでレコードやオープンリールなどノイズが出やすいものにONにするといったものだろう。

 MODEスイッチはステレオかモノラルに音の切り替えができる。昔の機材はモノラルが一般的だったので両方のスピーカーに音を出すためにモノ専用のスイッチが有る。古いモノラル機材で鳴らすときには切り替えてみると良いかも。

メインアンプのキャビネット

メインアンプユニットの側面から。天板とオープンリールデッキの格納部を開くとこんな感じに。

古いオーディオ機器のような感じで斜めに開いた天板から回転するレコード盤をみるのは結構いい雰囲気になってくれるはず。昔の応接室や客間のようなスペースに置いてお茶でも楽しみながらクラシック曲を流すというちょっとプチ贅沢なシーンにすごく似合うものだと思う。

大きな角型スピーカー

スピーカーだけで非常にでかい。設置するとならば8畳以上の部屋は確保したいところ。ウーファーが大きいのでその気になればでかい音量まで出すことができる。個人的にはちょっと低音寄りじゃない?といった感じ。注意深く耳を傾けなければフラットな感じで出ていると思います。

写真ギャラリー

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関連資料を探す

オークションで転がってるHP2000

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n409136441

平均取引価格は2000円台から万単位までばらつきがある。非常に大型で重い製品なので送料など結構高値なものになってしまうだろう。現時点でも多少オークションサイトやメルカリにて取引が行われているので欲しい人は探してみると良いかも。広い部屋を確保しておくことを忘れずに。

説明書

http://www.mhill.co.kr/m/product.html?branduid=496919

韓国のオークションサイトで転がっていた品。取扱説明書が確認できる。「インテグレート2000デラックス ステレオミュージックシステム HP2000 正しい使い方」と書かれている。

回路図面

http://www.video-koubou-topaz.jp/SONY_CIRCUIT_DIAGRAM_BOOK.html

回路図面集ページ。回路図面の表紙だけで中身は確認できない。

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